今回は失敗物件の1回目として紹介します。
1回目は、お客様が5年前に購入した物件として
相談をいただいた都内の新築ワンルーム物件です。
価 格:2320万円
利回り:約4.0%
場 所:東京都北区
交 通:JR線最寄り駅 徒歩6分
融 資:オリックス銀行
融資額:2310万円
金 利:2.525%
融資期間:35年
当時20代の会社員の女性の方が
不動産業者に勧められて
「節税」「年金対策」の目的で購入しました。
しかし、この時は
不動産屋から話を聞いてもよく理解できず、
なんとなく良いのかなと思って進めてしまいました。
しかし、実際には購入直後から
毎月の収支が大幅な赤字になる
「買ってはいけない物件」でした。
なお、都内の新築ワンルーム物件は
不動産投資用の物件として最も流通していますが、
総じて「買ってはいけない物件」になります。
その理由を図解していきます。
<IG図> 収支の分析
月々の収支は、
ローンの返済、運営費の支払い後で、
マイナス22,000円となります。
(家賃収入の30%近い支出)
収支の赤字は物件購入後が一番小さく、
移行は家賃が下落したり、運営費が増加するため、
赤字がさらに拡大していきます。
さらに、売却時の収支見込み(CG図)がこちらです。
<購入直後の売却のCG図>
新築ワンルームは買った瞬間に中古となるので、
買った直後でも価値が下落します。
<10年後売却のCG図>
さらに、10年後は物件価格と共に
残債もそこそこは減りますが、
10年分の毎月の収支の損が積み重なり
トータルの赤字が拡大します。
<20年後売却のCG図>
20年後は残債はかなり減っていきますが、
それ以上に収支損が大きく拡大します。
この時点で、当初2320万円で購入した物件で
600~700万円の損失が見込まれます。
以上より、新築ワンルーム物件は
購入から赤字がどんどん膨張していき
20年後に売却したら大きな損失となります。
そして、このことは購入時には
不動産業者の営業マンは決して教えてくれません。
なので、自己防衛するしかないので、
利回りが4%前後の物件には
決して手を出さないようにしましょう。